●マイナスイオンって何もの? |
大気中には、正または負に帯電した微粒子が無数存在しています。これらの帯電微粒子は、大気中の電気伝導性に起因することから空気イオン(大気イオン)と呼ばれています。空気イオンは、環境条件の一部ですが、特に負に帯電した小イオンは、森林や滝などの周辺に豊富に存在すると言われ、快適性に関連した機能をもつものとして最近注目されています。
物質を構成する原子は、中央に正の電気を帯びた原子核があり、その周囲を負の電気を持つ電子が数個まわっています。これらをイオンと呼び、原子や分子が電子を失ったものを正イオン(陽イオン)、逆に原子や分子に電子が付加したものを負イオン(陰イオン)と呼んでいます。この負イオンが、私たちが現在使っているマイナスイオンです。 |
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●マイナスイオンという言葉のルーツ |
この負に帯電した小イオンを学術的には、負イオンまたは陰イオンと呼ばれており、最近よく耳にするマイナスイオンはこの負イオンの俗称だそうです。そのルーツはもともと米国の学会で使われていたものを、ハーバード大学に留学していた日本人科学者が日本に持ち帰り、使ったのが最初で、国内の学会では東京大学医学部の山野井昇氏が研究論文でマイナスイオンという言葉を使用したものが最初だそうです。 |
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●マイナスイオンに関する研究 |
マイナスイオンに関する研究は、主にドイツ、ロシア、日本及びアメリカにおいて20世紀の初め頃から始まっていました。国内では、第2次世界大戦までは盛んに行われていたが、戦後は非常に少なくなりました。しかし、最近になって北海道大学医学部や九州大学医学部の他、研究所や医師達によって活発に研究が行われ始めています。 |
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●100年前まではマイナスイオンが多かった |
アメリカで発表された文献では、20世紀初頭には、大気中のイオンの割合は、プラスイオン1に対して、マイナスイオンが1.2でした。しかし、20世紀末には大気はプラスイオン1.2、マイナスイオン1と、地球本来の環境がこの一世紀の間に逆転現象を起こしてしまっているそうです。工業化の進展によって大気汚染やさまざまな電化製品の氾濫、人工的な化学物質の増加によって、マイナスイオンとプラスイオンの状態が逆転している状況にあると言われております。 |
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●プラスイオンに囲まれた現代生活 |
日常、私たちが生活している都会やコンクリートで囲まれたオフィスビルなどで多様化されているパソコン等やOA機器、家庭にあるエアコン、テレビ、その他の電化製品の氾濫によって、空気が酸化され、その結果としてプラスイオンが多くなっています。
ビニールクロスや天井、床の新建材の化学物質資源によるシックハウス症候群が取り沙汰され、これらの化学物質は大変な毒性を持つ発ガン物質であると同時に、プラスイオンの発生源になっています。
プラスイオンが多くなると、体内の血液もまた酸化し、細胞が栄養を吸収したり老廃物を排出する事が困難になる現象が起き、新陳代謝を悪くし、生理機能の衰えとなって様々な病気へと発展していく恐れが生じます。
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●マイナスイオンの作用 |
医学界では、マイナスイオンは鎮静、睡眠、制汗、食欲増進、爽快感、疲労防止・回復など、全身にわたって有効に作用するといわれ、話題になり、研究されております。 |
◆血液の浄化作用 |
・健康な血液(弱アルカリ性)に変え、体質の改善につながる。
・血管は拡張され、血圧は正常になります。 |
◆抵抗力の増進作用 |
・血液中のガンマーグロブリン(タンパク質)を増やし、病気に対しての抵抗力(免疫力)を高めます。 |
◆自律神経の調節作用 |
・自律神経機能を沈静化させる。 |
・内分泌の働きがよくなる |
・増血機能を促進させる |
●細胞の活性作用 |
・細胞膜の電気的物質交流が促進され、体内の新陳代謝を活発にする。 |
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