知っ得スペシャル
お得なクーポン情報
相田みつをの世界
健太のホンモノ探検隊
幼児向けインターネット学習
「ひらけごまくらぶ」
やさしい家庭中国漢方
知っ得情報コーナー
おばあちゃんの知恵袋
私の健康術
私の料理術
私のインターネット活用術
達人紹介コーナー
お酒
e本づくり
ジャズ
アメリカ映画
アロマテラピー
伝えたい・知りたい
知っ得掲示板
投稿フォトコーナー
インターネットQ&A
暮らしの知っ得リンク集
知っ得情報館について
このコミュニティについて
更新履歴
知っ得メルマガ申し込み

このページは
トップ>達人紹介コーナー>ジャズ>第2回 です。

達人紹介コーナー



前回は“ジャズは生が一番。だからジャズライブを覗きにいこう!”という内容でしたが、もう行ってきましたか?
さて、今回はジャムセッションについてお話したいと思います。

この『ジャムセッション』という言葉は、ジャズの用語として使われはじめたものですが、最近はブルースやロックなど他のジャンルでも使われているようです。
生演奏という意味では、このジャムセッションも通常のジャズライブと同じ形のようですが、普通のライブと違う点は、『初対面のミュージシャン同士、或いは日頃レギュラーとして一緒の活動をしていないミュージシャン同士が共演する』という点です。

一般に音楽というのは、練習を重ねれば重ねるほどその密度は濃く高くなるものです。ましてや数人のアンサンブルの場合、初顔合わせで全員の呼吸が一発で合い完璧なものが出来上がることはまず皆無といってよく、そこから何度もリハーサルを重ねて1曲を仕上げていきます。
それがひいては本番での一糸乱れぬ演奏につながるわけですが、ジャズの場合はこのへんの目的意識に大きな違いがあるのです。

かといって、ジャズではそうしたアンサンブルの緻密さがないがしろにされているかというと、決してそういうわけではなく、グレン・ミラーやカウント・ベイシーなどに代表されるビッグバンドのように、アンサンブルワークを大切にするものもありますし、コンボ(小編成バンド)においても最低限のアンサンブルが成り立っていなければなりません。
しかし、ジャズではそれ以上に、共演する者同士の“音による会話”が重視されるのです。
“会話”という表現を使いましたが、これはまさしく我々が日常言葉を駆使して人間関係をつくり、生活を営んでいるのと同じようなプロセスをとるものだからです。

つまり、まずイントロ(前奏)でピアノがポロンポロンとあるメロディを弾き始め、それが一定のシークエンス(繰り返し)に到るとそれに合うようなパターンでベースやドラムがからみ、3人の作り出すリズムの波がいい感じになってきた頃合いを見計らうようにして、ヴォーカルや管楽器などのフロント陣がテーマ(主旋律)で参加してきます。
これはまずピアノが発言(基調講演)をはじめ、それに沿った意見や反論が出始める様子に似ています。
テーマが終わるとアドリブ(即興演奏部分)に突入しますが、ここでもソロをとるフロントの音に合わせてピアノが合いの手をいれたり、それに同調するかのごとくドラムがアクセントをつけたりします。
これはあたかも数人で議論をしていて、誰かの意見に賛意を表わす時に、「そうそう!その通り!」などと言葉をはさむようなものです。

また時にはフロントとドラムが4小節ごとにソロを交換する4バースチェンジという場面もあり、これなどはさしずめ1対1のディベートにあたるかもしれません。
このようにジャズは演奏者同士の“言葉を使わない会話”によって進行していく音楽であり、従って初対面同士でも“会話能力さえもちあわせていれば”演奏は成り立ちますし、予期せぬ盛り上がりを生む結果につながることも多く、そのほうが聴く側にとって興奮する場合があります。

こうしたジャズの特性を生かしたひとつの形が『ジャムセッション』なのです。
もともとジャムセッションは、キャバレーやダンスホールなどでのその日の仕事を終えたミュージシャンが、朝方まで営業している店に三々五々集まってきて、自分達のやりたいジャズを気のすむまでやろうとしたことがきっかけで、1930年代あたりからニューヨークやシカゴで始まったものですが、現在ではジャムセッションのための時間をあらかじめ決めているライブハウスが多いようです。

『毎週○曜日△時からはセッションタイム』というような告知を見て、その日その時間に一期一会の出会いを求めるミュージシャン達が集まってくるわけです。

だからといってこのジャムセッションがミュージシャンだけのためにあるものではありません。
見学だけというお客ももちろんOKであり、私はぜひこのセッションにリスナーの皆さんをお誘いしたいのです。そこにはジャズミュージシャン同士の、時に激しく時に暖かい会話が充満しているからです。
こうした雰囲気を楽しむことも、ジャズに親しんでいくひとつの方法であると思ってお話しましたが、下記のリンク先には、某年某月某日、私自身が参加したあるセッションの体験記をUPしてありますので、その場の独特の空気を感じていただければ幸いです。
では行ってらっしゃい!
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/6537/jamsession/jam1.html



     

Copyright(C)2002 CPC Co., Ltd. All Rights Reserved